サービス付き高齢者向け住宅「ふる里の風」責任者である岩城 実己広様からお声をいただきました。
私がケアマネージャーとして担当する入居者様で、口数が少ない方ですが、人との交流を求め「だれかとゆっくりと会話したい」という思いを持つ方がおられました。
介護保険制度では話相手というサービスには介護保険給付は行われません。
会話がメインであれば、傾聴ボランティアや地域、家族様の力などに頼るわけですが、そのどれもが本人の望みではないことから悩んでおりました。
そんなときに橋本さんにお会いしました。橋本さんに入居者様のお話、体調の確認、医師との連携、病院受診などをご依頼しました。
当初は戸惑っていた入居者様でしたが、橋本さんとお話をしたり、映画を見たりすることで日常に楽しみを持つことができておられました。
サービスを利用させていただいてから、表情が明るくなり、毎日を楽しく暮らしておられます。
また、担当している別の入居者様の「別の施設に入居する娘に会いに行きたい」という希望を叶えるため、体調管理を行いながら、月に1回、橋本さんに付き添ってもらい、娘さんに会いに行くことになりました。
その後、私と娘さんのケアマネージャーが連携をとり、関係者でサービス担当者会議を行い、娘さんも月に1回、母である入居者様に会いに来られることになりました。
このように、ご本人の思いが実現できるよう関係者が連携し、サービスが広がっていくということは素晴らしいことだと思います。
このような自費サービスは公的保険サービスに比べると高くなりますが、日常の楽しみのための費用とするならば高いものではないと思います。
皆さんにもぜひおすすめしたいと思います。