【介護と仕事のはざまで】
定年後、しばらく主婦をしておられたお客様の娘さんが、大学の研究室で仕事をされることになりました。
仕事をされるにあたり、「私も橋本さんみたいに、チャレンジしたくなった」と言っていただき、さらに、最近は「介護を任せられる人がいて、安心して働ける」と言っていただきました。
人生100年時代、親の長寿は喜ばしいものの、自分の体力、健康への不安、そして何より「自分らしい人生を生きたい」という、思いとのはざまで、葛藤が生まれます。
「親には元気で長生きして欲しい」、だけど、「仕事もしたい」「自分らしく生きたい」 これは当たり前の、表現してもいい気持ちだと思います。
富山県ではまだまだ、子が「親の面倒をみるのが当たり前」という、無言の「価値観」を押し付けられて、息苦しくなることがあります。
「親は親」の、「子は子」の、人生を主体的に生きていく、そして、そこに親子がどう関わり合うのか、まずはしっかり話し合うことが大切です。
私もそうですが、親子は、お互いに思う気持ちがあるのに、すれ違いやすいものですね。また、抱える悩みや置かれた環境は人それぞれ。悩みも多岐にわたり、一概に言えるものではないでしょう。
私の「仕事と介護の両立セミナー」では、こうした親と子の関わりについてもお話しており、今はまだ、心配がない方も考えるきっかけにしていただければと思っています。