その存在が家族の支えに

お客様が、先日、102歳の誕生日を迎えられました。

娘さんご夫妻とともに、誕生日を無事迎えることができ、喜びと共に、ほっとした日でもありました。理由は、2月末から原因不明の発熱が出現、その後、右足が腫れ上がり、体力が低下してしまったからです。

入院すれば、寝たきりになる可能性が高いため、通院して毎日、点滴治療を受けました。蛋白質など、栄養管理をしっかりして、薬も抗生物質はもちろん、塗り薬もしっかり塗りながら、口の中の清潔にも気をつけました。

遠方から娘さんに来ていただき、交代しながら、介護する日々を過ごし、どうにか熱が下がり始めた頃、102歳の誕生日を迎えることができました。

娘さんにとって、母はすでに亡くなり、残る父の存在は、大事な心の支えです。父を想う強い気持ちに応えたい、そして何よりご本人の「生きる」という強い気持ちに伴走したいと思い、頑張ってきました。

人の「最期」はいつなのか、誰にも分かりません。それでも、その最期まで「懸命に生ききる」ことが周囲の人に「生きる希望」を与えます。

最近、私は、お客様の人生の総仕上げとなる場面(生き様)を間近でみれるこの仕事は、「なんて最高なんだ」と思うようになりました。